★太田忠司。 『紫の悲劇』

霞田志郎シリーズは、第1作の「上海香炉・・・」を
読んだだけである。
そのあとをすっ飛ばしての、新シリーズ。
どうやら前作で、手痛く傷ついたらしい志郎さん・・・・
変人だったり、達観していたりする探偵はちまたに多いが、
太田作品の探偵たちは、たぶん皆繊細な感覚の持ち主だ。
悪い意味ではない。より読者に近いということだ。
一作しか読んでなくてキャラについてはそう語れないが、
千鶴ちゃんはちょっと苦手かも・・・
それってワタシが年取ったってことなのかな!
「紫」に関する謎・・・・もう少し最後まで雰囲気を引っ張って
行けたら、もっと意外性が際立ったかも。

「香」の話は全然知らない世界なので、面白かった。
香りを聞いて、それを当てるのを鳥の名前や源氏物語であらわすとか
なんだか教養高い未知の世界・・・・。
香道ってどれくらい今普及しているのだろう?
でも・・・・匂い袋の香りとか苦手なので、向いてないかな。
2002年02月22日(金)
By ちゃいむ

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