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私の手元に道外の空気 2003年10月06日(月)

先日 ある人からお茶を頂いた。

それはそれは かなり恩着せがましく頂いた。

「これはねぇ すっごい美味しいお茶なの。

たったこれだけで 5000円もするの。

すごいでしょ?

でもね 本当に美味しいんだから!

あげるから飲んでごらん」と。




速やかに頂戴はした。



賞味期限は2年前で切れていた。





ま、封を切ってないから ダイジョブなのかもしれないが

この人は いつもそうだ。

いつも恩着せがましく私や旦那に物をくれるのだが

必ずといっていいほど賞味期限の切れたものだ。



あたしら夫婦を廃棄物処理班とでも思ってるのだろうか。




旦那は 女性に優しい男性だが

この女性に関しては違う。

「あの女のする事だ。そんなもの捨てろ」と言ったけれど

勿体無いので その「すっごい美味しい5000円のお茶」は

入浴剤と化した。





そんな訳で ココ最近「お茶」には全く縁が無かった我が家なのですが

今日 夕暮れと共に お友達から お茶が届いた。



外見も中身もとても上品な代物で

「アタクシなんぞが口にしても良いのでしょうか・・・」

と しばしためらうが

即お湯を沸かす。


お湯待ちの間 娘が

「荷物誰からぁ? どこからぁ? お母さんのお友達?」

なんて聞いてくるので きちんと答える。

私が答えたことを そのまま言い返す娘が

なんとなく面白くてたまらない。




私が日本で行ってみたいところが二つあって

その中の一つが このお茶の県だ。

その「県」に行きたいだけであって

そのお茶の「生産地」には 正直特に興味は無かった。




一瞬で気持ちが変わった。


子供たちも寝て 時間が出来たので

その生産地を調べてみたところ(ストーカーのようだ)

興味のある文章が出てきた。


「時は、鎌倉時代の末期。

倒幕の計画が知れ、笠置山に難を逃れた後醍醐天皇。

その事実を天皇に想いを寄せていたある高位の女官が聞きつけ、

伊勢で療養していたにもかかわらず駆けつけます。


しかし、時すでに遅し。

彼女が着いたときには、恋い慕う天皇は追手から逃れるために笠置山を発ち、

その後行方不明となってしまいます。

彼女は、天皇に逢えなかった深い哀しみから、

そして長旅の疲れから持病が再発し、その後、自らの命を絶ってしまいます。

命を絶つその時に、彼女は、想いを寄せる相手の身を案じて心を裂き、

恋する気持ちに心を焦がし、

そして病に苦しむような辛いことは自分一人で十分だから、

人々が自分と同じ苦しみに合うことのないように

守り神になろうと遺言したそうです。

その後、彼女を哀れんだ人々が祠を建て、祀ったと言い伝えられています。」



何度読み返しても 何気ない文章だ。

何気ないって言うか・・そうなんだ・・と。


もし、そのお友達に

「あなたの住むところに私は興味があります。

行ってみたいと思います」

と言ったとしても

もしかしたら 

「特に何も無いよ〜」なんて返事が帰ってくるかもしれない。



以前 違う友達にも同じことを言った覚えがある。

返事は 上のような返事だった気もする。




何も無くてよいのです。

ただ その土地を自分の目で確認したかっただけだし

その土地の空気を自分の体で感じたかっただけだし。

もちろん そこに住むお友達に「必ず」会って帰ってこようとも思わない。

都合があって 会えたら良いなぁ〜 くらいの気持ちで。




旅に出るとき 何かを期待するのは良くないと思う。

いや、これは私の考えですがね。

何かを期待し 行ってみると

あらあら・・ガックリ(私の場合、大半期待するモノというのは口にするもの)

となるとイヤだから。



そのてん

「祠」はアタシの期待を裏切らないだろう。

なんせ 口にするものではないのだから・・・・・(笑)












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今回のボヤキは お友達に許可を得ず書いています。

なるべく土地等わからないように 書いたつもりですが

もしも

もしも このボヤキを見て「きぃぃぃ!!ちょっと なんつぅことを!!」

と お思いでしたら ごめんなさい。

即 削除











しませんので あしからず (笑)


あ・・・お礼の手紙書かなければ。 では 失礼おば。


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miruru