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店長のガラクタ部屋
つかちゃん

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2001年10月19日(金)
900万円の臨床試験

近所のコンビニに買い物に行った時に本の整理をしていた店主の”フーチン”(仮名)がしきりとある雑誌を薦める。

「この雑誌よく売れるんだよねー。なんで売れるのかなと思って読んでみたらこれが面白いんだよ。お薦めだよ!お薦め、ホントお薦め。」”お薦め”を3回も念押されてしまった。

「ポテトはいかがですかぁ?」ハンバーガーショップではお姉さんのお薦めトークをよく耳にするけどコンビニで雑誌を「強く推奨」されるなんて初めての経験だったので、「じゃ、買ってみるかな・・・。」と買って帰ってきたのである。

雑誌のタイトルは”月刊 トレンディー”。”トレンディー”という言葉自体がもはや”トレンディー”ではないなぁ・・なんて事を考えながらパラパラと見てみるとこれがホントに面白い。色々なヒット商品の生まれた背景とかヒットする経緯とかがかなり突っ込んだ感じで取材され、紹介されていた。

そしてあるページの見出しが目に入った。



「ン?ナンジャこりゃぁー?!」




まずこの写真をご覧下さい。












こ、これは?なに?

そうです。白衣を着た人が他人の脇の下のニオイをかいでいるのです。
これはあるデオドラントスプレーの開発中の写真。なんと開発したスプレーの効き目を確かめるためにわざわざアメリカに行き、ワキガ体質のアメリカ人160人を集め、そのスプレーの効果を入念にチェックしたそうです!その臨床試験にかかった費用は約900万円!

その記事のなかにアメリカでの臨床試験について語った研究者の方の言葉があったので、少し引用させていただきます。


>「部屋に入ると建物全体が腐っているような頭の芯に残るニオイだった」


凄すぎます。

その時の研究者の情熱に頭が下がります。

男のロマンです。

もう、降参です。

こんな小さな製品の中にそんな物語があるとは・・・。
感動しました。宣伝させて下さい。
その商品の名は 資生堂Ag+ 。