9月3日(火)
2002年、日光・会津旅行(その2)
カーナビ画面は確実に目的地に向かっている。 ・・・なーんて考えている自分にハッとしたりして。カーナビ持ってなかったのでこれを頼りに走った事なんて無かったんです。けど、今回カーナビを利用して感じたことは実際走っているのは自分が運転しているリアルな車なのに、いつの間にかカーナビ画面上の車をゲームのように動かしている錯覚にとらわれてしまうということ。自分が運転している車は単なるゲームのコントローラ? 迷わず目的地に案内してくれるんだからまあ良いんですけどね。画面にばかり気を取られてゲームオーバー(事故)にならないように気を付けねば・・・。
さて、そんなわけで全く迷うことなく東照宮に着いた我々は「1日500円」のパーキングに車を止め、石段を登ってチケットを買いました。 日光東照宮なんて中学の修学旅行以来なのです。はっきり言って何も憶えてません。 広くて長い坂道の参道を昇ります。おそらく台湾の人たちでしょう、賑やかに響く中国語の団体が出店でなにやら買い物をしています。 鳥の鳴き声そっくりの音が出る笛を売っているおじいさんの横を過ぎるとすぐに大鳥居です。大鳥居をくぐって左手に五重の塔。見た瞬間想い出しました。そう、中学生の時この位置からこのアングルで写真を撮ったことを。27年後、同じアングルで写真を撮りました。カメラはデジタルになっていました。
東照宮と言えば何を連想しますか? 陽明門?三猿?眠り猫? ところが息子”シャイン”は違います。 「ゼッテー”鳴き龍”」なんだと。
三猿はこんな場所にあったのか!と記憶の曖昧さに驚きつつお約束のポーズで写真を撮ります。しかし、三猿の彫刻がされている建物は馬屋だったんですね〜。
陽明門。 うわ!ゴージャス。しかしこんなに小さかったけ?やっぱり自分が大きくなったのか・・・。 「魔除けのために柱の模様が1本だけ逆になってるんだよ。ほら、これがその1本。」修学旅行で得た知識で”ぴよぴよ丸”がガイドしてくれるのでためになります。
このあと珍しい光景を目撃。 お賽銭を回収している巫女さんの姿。そう言えばもう閉店時間が近いです。(店?)
眠り猫。 またまた「こんなに小さかったっけ?」多くの人に見物されながら何百年も微睡み続けるブチ猫。これから先どれほど長い時間眠り続けるのでしょうか。睡眠時間を少し分けて貰いたいくらいです。
眠り猫を起こさないように下をくぐり、狭い石段を昇ると細い通路が杉林の中に続いています。通路の先にまた石段。その先には”奥の院”があります。その一番奥には家康公のお墓があるのです。社殿は木の部分をすべて銅板で覆い、さらに銅板の上を黒漆で塗ってあります。全体、真っ黒な社殿。その昔は将軍しか参拝が許されなかったという場所です。そもそもこの奥の院自体現在特別公開中とのことです。興味のある方はゼヒ今のうちに・・・。 家康公の墓の廻りを一周する順路に沿って行くと一匹の蚊が腕に止まったので何気なくパシッと叩きました。「はっ!もしやこの蚊は家康公の生まれ変わりでは?」「ない、ない。」すかさず息子に突っ込まれました。
鳴き龍。 そうだ!思い出した。昔修学旅行で来たときには龍の絵の下で手を叩いたんだった!今回行ったときには係りの人が説明をしながら拍子木を鳴らすのです。確かに龍の頭の真下で打つと不思議な音色の残響音が響くのです。ここが一番好きという息子シャインは「鳴き龍なら一日見ていてもいい。」と言います。そんなに好きか?
そして、日光東照宮で一番感動した物はなにかといえば、やはり左甚五郎作の彫刻の一つ、”波に兎”です。(正式呼称はわかりません) こんな彫刻があること自体知らなかったのですが、妻たかちゃんが発見。私を呼ぶのでどれどれと行ってみるとそこには波しぶきの間を自在に飛び跳ねるかのような真っ白な兎の彫刻があったのです。その躍動感!触ると暖かいのではないかと思わせるほどの兎の生命感!ホントに素晴らしかったです。あまりの素晴らしさに写真を撮ることすら忘れたほどです。 場所はあえて言いませんので日光東照宮へ行って探してみてね。
輪王寺と二荒山神社は残念ながら時間切れ。またゆっくりと来ることにしましょう。
世界遺産 日光の社寺
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