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東京に着たばかりの頃、あまりの寂しさに猫を飼った。名前は『しじみ』。なぜ『しじみ』かというと前の飼い主さんが『しじみ』と付けて飼っていたから。つまり『しじみ』は諸事情により前の飼い主さんに捨てられたのである。そして私のところに来たのだ、捨てられた挙句に名前まで変えられたらかわいそうと思ったのと、『しじみ』と呼んだら、嬉しそうに『ニャ〜』と言ったので、そのまま『しじみ』にした。その頃まだ私は、お酒を飲んでいた。よく『しじみ』と一緒に飲んだ。もちろん『しじみ』は、お酒ではなく「またたび」だ。二人で機嫌よく酔っ払っていた。そう、いい飲み仲間だった。『しじみ』は東京で出来た初めての友達だった。桜が咲く頃、いつも『しじみ』を思い出します。
kanno
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