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本日は、私の師匠である廣重毅師範の命日でした。私の指導者としての模範は廣重師範でしたし、本当の意味での挨拶や礼儀や先生として立ち振る舞い方や道場の運営方法や指導方法などは廣重師範から教えて頂いたと思っています。本当の意味での私の先生でした。でも私が本当に成長出来たのは廣重師範から離れてからだと思います。先生から離れて、自分が誰にも頼らずに1人で稽古をし、指導をし、道場を運営するようになってから、廣重師範の言葉を思い出し、自分で考えて答えを出し、廣重師範が言っていた事を本当の意味で理解出来るようになったと思います。人間は親や先生から離れて苦労をして本当の意味で大人になるんだと思います。廣重師範の言葉で1番印象に残っているのは「相手の苦しさは分からない、自分の苦しさはよく分かる。でも相手も同じように打ち合って動いているのだから、相手も自分と同じように苦しいはずだ、どちらが歯を食いしばって頑張れるかが勝負なんだ。」です。その言葉を思い出し、国際親善大会に臨む生徒に「相手も苦しいぞー!」と何度も言いました。その言葉を言ったあと廣重師範の写真を眺めていたら、生徒の1人がそれに気づいて私を見ていました。その時に私はふと今日は廣重師範の命日だったんだと気が付きました。もしかしたら廣重師範が私がちゃんと指導しているか見に来たのではないかなと思ったりしています。
kanno
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