それでも笑って生きていく



 複雑だ・・・

日に日に「あなた」の体調は悪くなっていく。

それは明らかなのに
現実を受け入れていないからなのか
そうでもしないとやっていられないからなのか
別れの準備をしているからなのか
自棄に私は醒めていて・・・
この心はいったい何なのか?


治療を拒んで、このまま去ることを
受け入れようとしたのは
病院に担ぎ込むことを
あきらめたからなのかな・・・

「最後は一緒に暮らしたい」
と言われて
もらったお箸は
使うことがあるのだろうか?
箸の持ち方が悪いと
面と向かって行ったのは
あなただけだったので
お箸が上手に使えるようになったら
一緒に暮らせなくても
一緒にもらったお箸で
食事がしたい。

間に合うかな?

弱っていく姿を
醒めた目で見つめる私は
いつかの事件の高校生のようだ・・・。





2012年03月12日(月)
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