悲劇





俺は天使

天使のはず


天使なんだよ

でも 俺の中で誰かが叫ぶ

血ガ欲シイ


俺の羽は白かった

でも 時々赤く染まっていることがある

また、ヤツが云う

オマエハ 天使?  違ウダロ


俺の中に居る 要らない誰か


気づけば 羽は白さを失っていた

漆黒の翼に赤い鮮血を付けて

目の前は 赤い世界

キモチイイダロウ?


ヤツの声だけは憎しみをもてなかった

憎悪は全て自分に向けられ

与えることより 与えられることだけが

今の俺を支えていた

滅ビノ時ダヨ



我を忘れて叫んだ

悲鳴をあげて泣いた

開放されるのは俺ではなくてオマエ

次ハオマエの番ダヨ



呪いはいつまで繰り返されるのか

俺で終わればいいという願いは叶わない



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