束縛 あんたは 生きている んじゃないの 生かされてる の よく見てみなよ あんたの手には手錠 あんたの足には鎖 首には首輪 首輪からは鎖が 永遠に伸びている 餌は決められた時間に 決められた量だけ それ以上も以下もない 制限のかかった あんたの全て 生まれたときから 生まれる前からそうだったから あんたは知らないんだろうけどね 今迄自分は自由だって思っていたんだろうけど それはマチガイ 異常なんだよ 本当はね でもね 最悪なことに ここでは正常なんだよ ごめんね 長い鎖はあたしが持ってるんだ あんたの全ては あたしが握っているんだ だって あんたが逃げるのが恐いから あたしの前から 消えてしまうのが怖いから だから いつまでも側に居るように あたしが縛っておくんだ あんたはあたしから逃げることなんて 出来ない そんなことすら 考えつかないだろうけどね いつまでも側に置くために 今日も鎖は列を為す |