妄想少女 たまには怖がらず誰かを受け入れてみようか たまには怖がらず誰かと触れ合ってみようか たまには怖がらないで 擦れ違う人はみんな化け物 アタシをジロリ 睨んでく 其の傍らで独り胡座をかいて アタシの手 引っ張ったキミ 薄笑みを浮かべて アタシは 其の手を取った 取ってしまった かかった かかった かかったのは アタシ 笑んだ 抱いた 泣いたのは キミ 路地裏で二人して泣いたのは願望 あの日はアタシの誕生日 あれは確か 確かそう アタシがまだ 目も見えてない餓鬼だった頃 小鳥囀るあの丘で 大事な人を送りました キミは泣き虫 何故に泣く? 哀愁漂う空気に 通行人は顔を顰めた 幾年ぶりかの人間の感触 忘れない もぅ忘れない 救って アタシの アタシの汚いカコ 掃除を手伝ってはくれませんか 久しぶりの感触は アタシの脳裏に描かれた 大量の塵を拭ってくれた アタシは大助かり キミのおかげで少し アタシに陽が注したよ だけど全部はもぅ取り戻せない カコには戻れないって云ってたあの人 だけどこれからも思い出すよ キミに貰った透き通った水 幾年かぶりに触れ合った人間は アタシの想像を遥かに越えていた 超 人間 怖がることなんて無かった たまには誰かと馴れ合ってみるのも 良いかもしれない アタシに其の勇気 キミの其の水分けてはくれませんか たまには たまには 外へはもぅ出たくないです ありがちな白昼夢 そしてまた アタシは想いに耽る |