時間とこころ ただじっと待ってる 待つことで気がすむから どれくらいの時間がたったかなんて そんなの数えてなんかないから 当然わからない ただ、自分が 砂になってさらさらと 風化していく感触から 時は随分経ったのだと そういうことでだけわかる まだこない あのひと、なにしてるんだろう 約束したのに 来ないだろうと 心のどこかで思っている 自分がいて それを掻き消そうと 只管に待つ自分もいて その二人が 納得するには 現実を受け止めるしか ないんだろうと思っている 自分も確かにいる この場所で砂に混ざって 風でどこかへ飛んでしまう前に 本当のことがわかるといい でも風で飛んだら 本当のことがわかるのかもしれない そんなの誰も知らない いいの、あたしは待つ あのひとはきっとくる |