二度目の恋。
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2003年11月20日(木) |
どうしてこんなやつが。 |
ディアミリの出発点っつったら、この科白。 「トールがいないのに、どうしてこんなやつがここにいるのよ!」
これが、ホントに、良い科白だなあ、と思って。というのも、この科白を投げつけられたディアッカにしてみれば、「どうしてトールがいないのか」は、説明できることだけれど、「どうしてこんなやつ(=自分)がここにいるのか」は、ホント、判らないと思うので。
ひとがどうして生きているかは、判らないですよ。……さらにいうなら、どうして「生き残っているか」は絶対に判らないと思う。
親しい人を亡くしたあとって、「どうして自分だけ生き残ってしまったんだろう」って、どうしても、思ってしまう気がするんです。ディアッカは、ニコルを亡くした直後だから、たぶん、どうして自分が生き残っちゃったんだろう、って、少しは考えていたと思う。なんで自分じゃなくてニコルが死ななきゃならなかったんだ、って。
だから、とっさにミリィに何も言い返せなかったんじゃないかな、と。
これが、「トールの仇!」とか、そういう方向の科白だったら、なんなと反論できると思うんですけどね。そっちだってニコルの仇だ、とか、そういう方向で。でも、「どうしてお前が生き残ってるんだ」という科白は、トールやミリィから突きつけられたものであると同時に、ニコルからも突きつけられなければならなかった科白だと思うので、だから、何も言えない、と。
……そんなわけで。
この科白を投げられたときの、それまでより数倍男前な顔で呆然としていたディアッカさんが、とても好きです。
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