二度目の恋。
DiaryINDEXpastwill


2004年01月11日(日) 即売会つれづれ。

即売会に行ったのって、もしかしたら7年ぶりくらいかも。前に行ったの、96年とか、97年とか、そのくらいだった、確か。

午後になればさすがに行列も消えてるだろうと出向いたインテックス。OTS線降りたら目に飛び込んできたのは長い長い行列で、インテックスの建物から長々とはみだした人の多さにただもう仰天。同行のアニメ友達Cも、私も、即売会常連だったのは十年以上前で、96年あたりに一緒に出かけたときにも、業界の成長ぶりに驚いたのだけれど、今回もまたまったく同じ驚きを抱いてしまった。どこまでふくれあがるんだろう、同人界。

それはともかく。

それなりに並んで入った会場。お目当ての3号館に足を踏み入れると、たまたま、かつての同人仲間M嬢のスペースがすぐ目の前。長々待たされて「やっと入れたー!」感にまみれていた私は、6年ぶりくらいで会う友達だっつーのに「久しぶりー」も「元気だったー」もなしに、いきなり、「やっと入れたよー、むちゃ並んでたー」なんて会話から始めてしまった気がする。ごめんよM嬢。しかし、そこは二十年近いつきあい、見逃してくれ(笑)。

見逃しついでに図々しく荷物やコートもスペースに預かってもらって、「じゃ、今からSEEDまわってくるねー」と意気揚々と出発。同行の友人C嬢はフラマリュのひとなので、微妙に隣接スペースで、それぞれに別行動で本を買い込む。一通りまわったあとは、別ジャンルをもとめて館を移動。私は、前に日記にも書いたかつて好きだった同人作家さんのスペースへ。C嬢にも、やっぱり「かつてファンだった」作家さんがいて、そちらもまわる。

同人作家さんって、継続して長期で活動されてる方、多いなあとあらためて。だから業界も、縮小しないんだろうなあ。前からやっていたひとは続けていくし、新しい人材は入ってくるし。あれだけの人の動きを見ていると、本当に、これはもう定着した文化なんだな、と。プロ、アマにかかわりなく、創作すること、創作されたもの、そういったものに限りなく愛情を注ぐひとたちの集まる場所って、やっぱりすごい。ひさしぶりやけど、しみじみ思う。好きやなあ、同人界。

……しかし、SEED同人って、圧倒的にアスキラで。あそこまで多いと思わなかった。……てか、やっぱ男女CPって少ない。秋にも参加していたCちゃんから「少ないですよ」とは聞いていたけど、ホント、少ない。フラマリュさんより、さらに少ないよ、ディアミリ(でも質的には、良い本いろいろあって幸せだったけど)。あそこにかっこいいディアッカさんがいるー、と思ったら、ディアイザだったりするし(思わず買っちゃったりした……)さすがだ同人界(笑)。

ジャンルも、「え、これ、まだあるの?」「これ、こんな人気なん?」なんてのがいろいろあって、車田スペースがまだあるー、とか、星矢は黄金ばっかだー、とか、芸能は今こういうのが人気なんだ、とか、アクセサリー系グッズ屋さんが増えてる、とか。そもそもパンフレットぶあついし。このまま行ったら、いずれ電話帳みたいになるぞ。すごいぞ。そういや、関係ないけど、即売会ルールで、出かける前日に思い出したのが、「札は千円札まで」ってやつ。「そうそう、万札ダメなんだわ」と思い出して、慌てて両替。その話をCちゃんにしたら、彼女も同じようなことを言ってて、面白かった。

ゆっくりぐるぐる見て歩いたあと、M嬢のスペースに戻っておしゃべり。「ディアッカって銀髪のひと? 金髪? ガングロの? ああ、あのオペレーターの子とくっつきそうでほったらかしだったキャラ?」とか言われたり、「はがれん」を布教され、大佐は受けか攻めかで意見が分かれたり。そうこうするうち、そろそろ撤収の時間になったので、荷物まとめたM嬢ご一行さまと一緒にOTS線の駅まで。彼女たちとはそこでお別れ。また今度ゆっくりおしゃべりしようねと約束して。

その後、C嬢と私が向かったのは、共通のアニメ友達A嬢のおうち。そこで、SEED上映会。A嬢のおうちには、なんと、50インチのテレビがあって、そりゃもう大迫力の画像が見られるのだ。38話前後(この回は、ディアミリにとってもフラマリュにとっても「聖域」のような回なので)を大画面できゃーきゃー言いながら見る。……そうしている間に、A嬢の旦那さまが手料理を作ってくださる。この素敵な旦那さまは、同人用語会話がばっちり理解できるその筋の方でもあって、しかも、お料理上手! お食事タイムは、黄金のチャーハンをいただきつつ、ひたすらアニメ話。至福のひととき。

楽しかった。

M嬢と萌え話していると、教室の机をかこんでアニメ話をしたころとまるで変わらない空気になるし、A嬢C嬢といると、職場で「もしかしてアニメ好き??」なんて探り合って盛り上がった頃にあっという間に戻る。何年も会ってなかったことなんか、まるで関係ないし。

至福のときが終わり、帰り道、最寄り駅までA嬢の旦那様に車で送ってもらいながら、私たちは同じ職場Xにいたころの話をした。みな、もう、その職場からは、離れて久しい。「Xって、今どんな感じになってるのか知ってる?」と訊ねてきたA嬢に、「Xのことは……」今はもう知らない、と答えようとして、私の口から飛び出したのが、このひとこと。「……夢のまた夢、って感じ」。

自分で言っておいて何なんだけど、そのひとことに、妙に納得した空気が車内に流れて、しみじみした。夢のまた夢。同人とか、アニメとか、そういうものには、いつでも、一種、夢みたいな空気がくっついてまわるしね(いや、その職場はまったくアニメ関係ではないのだけれど、私たちにとって、そこでアニメ友達と出会ったことがやたら印象に残っているのだった)。

一日たっぷり遊んだので、エネルギー補給も十分。明日から働くぞー。……サイトの更新も忘れずに。

私信。「はがれん」、とりあえず、3巻まで買ったよー。


さやぎ |MAIL

My追加