ゆめノかけラ
koi
基本的に(例外もありますが)、その日見た夢の話です。



 史学科の教授の謎

夢の背景は大学だった。わたしの夢に大学が出てくるのは珍しい(高校が多いのだ)が、自分の母校(女子大)ではなく、共学の大学だった。そしてわたし個人はその夢に出演していなかった。わたしは映画かTVドラマでも見るかのように、そのストーリーが進むのを眺めていた。

その大学の史学科には、西洋派と東洋派の派閥があった(らしい)。履修要項を作るときも、どちらがどれくらいの量を占めるかで会議が荒れたりする。とくに、ある老教授(小柄。頭ははげているが耳元に白髪の塊あり。眼鏡の奥の眼光は鋭い)の発言は、全体に絶大な影響を及ぼしていた。彼のそばにはいつも、暗い色のスーツを着た、髪の毛が肩にかかる位置のワンレングスの青年がいる。彼は女性にもてるが、男の友人はいないというタイプ。助手というよりも、秘書とかマネージャーのような雰囲気。

あるとき、緑に囲まれた湖の絵画の前で、その絵の歴史的背景や価値について諸説論じられることがあった。その部屋は暗く、かろうじてろうそくのついているあたりだけが明るい。そのなかで老教授は、ひとびとの意見をすべて聞いた後、ゆっくりと杖をついて立ち上がる。彼はゆっくりと言った、「この絵の真の価値を知るもののみがこの世界を出ることを許され、永遠の生を得るだろう」と。そして片足を微妙に引きずりながら、扉を開けて真っ暗な廊下へと彼は消えた。「先生、待ってください!」とワンレングスの青年は後を追いかけようとするが、教授はふりかえりもせずに言う、「君は大事なものが欠けている。それなしで学問を究めることはできまい。悪いことは言わない、身近にあるものをもう一度よく見てみたまえ」と。扉は無情に青年の前で閉ざされた。部屋の中は男女の意味不明の悲鳴や叫びで満たされた。

老教授は、一度だけ憐れむかのように部屋を一瞥したが、すぐに前を向き、歩き出す。やがて彼は徐々に足を速め、ついには走り出した。その道は坂になっていった。が、彼の走るスピードは増していく。そして彼はのぼりながら、どんどん姿勢が良くなり、しわが消え、髪が黒く頭をおおい、ついには少年のような姿になっていく。高校生くらいのあたりで退化は止まり、彼は若く生き生きとした姿で、どこまでもどこまでも走っていくのだった..

* * *

ナゼこういう夢を見たのかよくわからない。

2002年04月07日(日)
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