エンピツを読んで・・・
なかじ〜



 生きる長さと太さ

先日、宮城大学の糸瀬教授が亡くなった。
よく、テレビとかで出演していたので、
知っていたが、ニュースステーションだったかな。
自分が末期ガンであることを承知の上で出演し、
この国の行く末を憂いているからこそ、
最後まで主張していくんだと言った。
その数ヶ月後に彼は亡くなった。

彼にとっての人生は満足のいくものだったのか?
自分が思うにやるべきことができなかった
後悔の念はあっても、満足した人生をおくった
のではないかと思う。その理由として、
自分が死ぬ最後まで生きなければならない
理由を持っていたからだ。

自分が常日頃、
自分自身に問い掛けている言葉がある。

人はどのくらい生きたかが大切ではなく、
どのように生きてきたのかが大切である。

長寿化が呼ばれて久しい日本において、
ただ生きるだけの老人が
たくさんいるのではないかと思う。
たとえ小さくても生きる意味を持つ人間は
生きている時間の短さの中から
どう生きるのかを考える。
そんな人間になりたい。
そして、自分は今そのような人間を目指している
のかをこの言葉を思い出しながら、自問自答する。
難しいけどね。

2001年07月04日(水)
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