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あいもかわらず - 2004年09月02日(木) 週末の予定のことでいくつかの電話があった。 ひとつはすんなり決まり、もうひとつはいったん決まった後にキャンセルになった。 キャンセルになったことで思いがけず会話ができたので、相手の様子を知ることができた。声が違う。何かあったのだとすぐにわかる。 そして「やっぱり何かが変わった」と感じているのは、わたしだけなのだろうか。 お盆の頃の日記に、だいじな人と喧嘩をしたと少しだけ書いた。 わたしが放った一言で相手は傷つき、そのせいで喧嘩になった、というのが間違いのない捉え方だろう。 でも、わたしにも、理由はあった。 今回のことで性質が悪いのは、わたしが「相手を傷つけた」と中途半端に理解していることだ。 つまり、わたしはどうしても、自分の言ったこと(思っていること)を撤回できないのだ。 わたしがそう思っていることを知って相手は傷ついた、そのことに対しては本当に悪いと思っている。けれどその発言自体を撤回することが、どうしてもできないのだ。だってそれは嘘になってしまう。しかも、口にしないでいたのならまだしも、口にした以上、取り消すことができなくなってしまった。 相手はそれでもいい、仕方ないと言う。わたしがそう思っていることには腹も立つ、が、そう思っているんだから仕方がない。思っていることは撤回する必要もないし、言いたいことを言ったんだからそれでいいじゃないか?と。 それはつまり、わたしを傷つけた相手の言葉もまた、撤回できないものだということだ。 なにか違う。 わたしはこう思っている、でもあなたはそう思っていない。平行線を辿っているのは目に見えている、それならそれでいいじゃないか… これではゆうとの喧嘩と何も変わらない。あの不毛な、破綻の予感に満ちた喧嘩と何も変わらない。わたしはそんな関係を築くためにあなたと向き合ってきたわけじゃない。 最初から一人相撲なのは百も承知だ。 でもわたしがほしいのはありがとうなんて言葉じゃない。 いろんなことを、仕方ないと思って納得してきた。 それは全部、ひとつの理由からだった。 でもその理由がなくなった今、この先はどうやって納得していけばいいのだろう。 今日のBGM:「鏡」桑田佳祐 ”向こうが泣いたら親友同士の愛は錯綜する” つまりそういうことです。 -
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