鳴海のらぐな日記

2006年12月15日(金) 夜の雨

減速し高校生をやり過ごす。夜の雨、紺のブレザーは見えにくい、が見えて減速対応できた。刹那!逆から女子高生!さらにブレーキを踏み込むが、わずかに、距離が足りない!!!

高1の女子高生に追突事故を起こしてしまった。
医師の話では、今夜は様子を見てください、とのことでレントゲン撮影は明日に。本当に軽傷に見えるが油断は禁物。こうゆう時は救急車にレントゲンが大切ですよ。

俺は幸運にもあの瞬間、逃げ出さなかったし車内で硬直してたりしなかった。「大丈夫ですかっ!」すぐ停車し飛び出せた。ニュースとかで気が動転して逃げたりとかあるよね。逃げるのは得策じゃないとわかっていても「つい…」。俺のパターンでは十分有り得る分岐未来だったハズ。

俺は警察署出て相手の家に自転車届けるまでずっと無事だった命と無事だったかと身体を心配していた。

違うな、と悟った。
違うんだよ。
16歳の女の子は実際クルマが止まりきれずに突っ込んできちゃったんだよ。想像した。16歳の女の子に恐い想いをさせた。これは換えがたい事実だ。

ご両親にも大変な心配をかけたこと間違いない。聞けば一人娘さんらしい。命が無事でなんともありがたい。最悪のニュースの再現にならず本当によかった。もしもそんな大事な娘の命を奪ってしまっていたら…。とんでもないことだ。

明日の検査が済むまで、身体の痛みが治まるまで、ココロに走ったであろう衝撃が癒えるまで、俺は安心することは許されない。

本当にスッキリと何事もなかったと全て元に戻してあげたい。本気で。

とても聞けなかったがテストや授業や部活は大丈夫なんだろうか…?これでレギュラー落ちとかしないだろうか…。

すごいあの子が心配です。今夜眠れているだろうか?悪夢にうなされてはいないだろうか?身体痛いだろうな…。

自分の両親、兄弟にも心配かけた。ここに書くと友人にも心配かけるが状況わかってもらえるだろう。暗い服ではなく明るいものを着てください。不幸な瞬間でも良い選択に選ばれるように。

俺は今回、事故が起きた瞬間でさえ安全運転していたとおもっていた。最善の注意が足りなかったのか?減速ではなく徐行ではなく停車するんだったのか?普段あの時間あそこは通らない。いつもはネカフェに篭ってる。
…横断歩道では一旦停止。朝の通学時間は間違いなく止まっている。雨の夜の闇。通常の下校方向の子達には気がついたのにな。緊張感はあったのにな。被害妄想なぐらいの危機感があればあれはクリアできたかも。下校時間か…。部活の後だとあの時間なのだな?

ひょっとすると俺は職を失う。このご時勢この時期に食いぶちを失うかもしれない。もしも検査で軽傷以上だったら最悪クビかもしれない。

都会に住み、免許とってもクルマ社会に身を置かずクルマを所持運転をしない。

俺は…クルマ社会では生きていくことができないのか?注意力散漫で想像力が不足しているのか?
カタワなのだろうか?

でも、現状に適応できていようがなかろうが、生きていかなければ。心配かけた両親を置いて先には死ねない。自殺すると周囲の人間にすごいショックを与える。それに友人もいる。俺の大事な人々が生きている限り、ボケちゃってない限り、俺は自殺するわけにはいかない。

事故もトラブルも己の糧とせねば。困難ですら喰ってやれ!肚に納めなければ。己を研く糧となれ。こんな事でくたばってたまるか。強くならねば。

だからクルマからも逃げない。きっとクルマは俺の業(カルマ)だ。


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鳴海 [MAIL]

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