寒くて出した手を布団に引っ込めた。 逆の手で温める。
冷たい手。 温かい手。
考えた事なかった。 ほかの人が「俺」にふれるとこう感じるのか。
冷えきった手が自分の手じゃないみたいだ。 冷たい手からすれば俺の手は温かいわけで。 じゃあこの冷たい手は誰?どんな人でどんな名前? ひょっとしたら誰かの夢にこの感覚つながってるかも?確かめる手段がないから真実は実証されない?
右半身と左半身。
無論利き手じゃない左は動きがたどたどしい。
思わず、左半身に名前と人格つけたくなった。 変態ちっくなので全力で考えを振り払う。
学生時代TRPGした人で、自分の内側にいくつもキャラ溜め込んでた人がいて、時折キャラとお話するって言ってたよ。 地方から出てきて独り暮らしだからか(マサカ)危なく感じつつも寂しさを感じて否定も止めさせることもしなかった。
誰しもいろんな側面あるんじゃないかと。
でも女性人格に名前ついてて話されても…自慢気にされてもな。 これは俺にはムリ!って今でも鮮明に思い出せる。
たしかメイルゲームのオフで意気投合した人だったかな。
ナルシストなら自分の体を他人のように愛せるのだろうか? とか人間の認識の妙について思いを馳せてみた。 微妙に哲学的?
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