stray notes

氷砂糖

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2001年09月15日(土)

わたしは雨が好きです。とくに春や秋の、こまやかで柔かく静かな雨が。昼に雨音を聞きながら室内にいて、肌寒ければ毛布にくるまり、そばに紅茶をおいて、雑誌をめくっていたりすると、なんだか満ち足りた穏やかな気分になります。夜の雨音も好きです。ゆりかごにゆられて、子守唄を聞いているような気持ちになります。

傘をさして歩きながら、洗われていく緑や、白く煙るようににじむ遠くの景色、ぬれていくアスファルトや土、水溜りにできる波紋、コンクリにはねるしずくを見るのも好き。高い場所から、いろんなひとがさしてる、たくさんの種類の傘を見るのも好き。酸性雨とかの心配もあるから、本当はよくないことかもしれないけれど、夏なら傘をささずぬれて歩くのも嫌いじゃないです。

小さい頃から、太陽の出ている外で遊ぶより、雨の降っている室内で本を読むほうが好きだったからかな(そうそう雨が体育がつぶれるたびに喜んでました)。わたしには雨がとても優しい、慈悲深い存在に思えるのです。



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