歩いていたら、張り紙が目にとまった。<警告。ここはごみ捨て場ではありません。ごみを捨てないで下さい>注意でなく、警告ですか..。なんとなく気になって、その場所を眺めてみた。なるほど、ごみ捨て場っぽい。ちょうどかどがあって、ごみをおきやすそうなスペースがある。しかもその紙も、なんとなく「収集日は何曜日です」とか書いてある紙を思わせるような位置にはってある。ぼーっとしてたらここに捨ててしまうかもしれない。 家に帰る途中、自分の地域のごみ捨て場を見た。イチョウの木の下に、何の張り紙も注意書きもなく、ごみが捨てられ、収拾される。うーん、向こうのほうがよほどごみ捨て場らしかったね、と思う。わたしはごみをここに置けといわれた場所に置くし、置くなといわれた場所には置かないけれど。らしさ、らしくなさ、というのはあるものだな、と思った。見かけだけで判断してはいけないのだろうけれど、まずは見かけで判断することが多いわけだから、できればそれらしくしたほうがいいのだろう。そんなことを思いながら家に帰った。
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