stray notes

氷砂糖

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ふと入ってくる曲(旧コラムより)
2002年04月09日(火)

たまに音楽が流れている場所で、ふと耳に入り、心まで浸透する曲がある。詞に、声に、曲に、どこかにひかれ、頭に残る。歌手名や題名がわからない場合もある。できるだけ探すが、わからないままの曲もある。が、どうにかして答えに辿りつくこともある。

たとえば高校のとき、高野寛の「ベステンダンク」を、弟が知っていて買ってきてくれたとか(これはサビにタイトルが入ってるので楽だったのかもしれない)。たとえば大学のとき、スターダストレビューの「木蘭の涙」という歌を、音楽好きの友人たちにワンフレーズだけで探してもらったこととか。社会人になってから、今井美樹の「Ruby」を、TUTAYAの歌詞カードから見つけたこととか。

それからその人たちの作品を追いかける場合もあるし、追いかけない場合もある。追いかけて面白い場合と、追いかけても求める世界と微妙にずれている場合とがある。でも、探し回って見つけた曲が手に入ったときだけは、なにかパズルがぴたりとはまったかのような快感がある。

最近はWEBで調べるとか、CATVのmusic onlyチャンネルで調べることが多いけれど、相変わらず見つかることもあれば見つからないこともある。でも、短く心に響いた、耳にまだ残るそれらは、ときにいつも聞いているお気に入りの曲たちより、いとしく思えることがあるのだ。



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