わたしが小学生のころ、母がしみじみと言った。「どうも最近、動くとき掛け声かけちゃうわー。わたしももうとしってことかしらねー」と。わたしはよくわからないまま、「でもさー、わたしよく言うよー、それ..」と思っていた。 小学生にしてそうだったのだから、いまや推して知るべし。起きるときとか、ものを運ぶときはまだいいが、ドアを開けるときや、姿勢を直すときなど、あまり力のいらないようなときまで言っている。よく考えるとなんだか恥ずかしいが、どうも基本的に、何か動くのがだるいのではないか、と思う。おばさんを通り越して、すでに体力がおばあさんになっているのかもしれない。 そういえば高校生の頃、母に「あんたってなんかおじさんぽいのよねー。若々しくないけど、おばさんのバイタリティみたいなのもないでしょ?」とあきれたように言われたことがある。まあ確かに声は低いし背は高いし。いまだに、あまりバイタリティは備わってないし。このままいくと、おじさんぽいおばあさんになるのかもしれない。
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