stray notes

氷砂糖

My追加


2002年06月02日(日)

ときどき、腕や手や足などに、原因不明の切り傷だとか、アザだとかができている。気がつくと血が出ていたり、変色していたりする。何かあったっけ、と記憶を探っても、大抵何も出てこない。派手に転んだ記憶もないし、とくに刃物を触った記憶もない。おそらく無意識に何かにぶつかっていたとか、本を読んでいて紙で切ったとかなのだろうと思う。まあなんでもいいか、とバンドエイドをはったり、湿布をはったりする。傷があることを自覚すると、痛いような気がしてくるから不思議だ。しばらくは気を使うが、そのうちに傷の存在を忘れ、いつのまにか治っている。

体の傷は見えるけれど、心の傷は見えないと言う。だからこそ余計に気を使わなくてはいけないと言われる。でもわたしの場合、傷ついてもよくわからなかったり、後になってわかったり、勝手に治ったりしていることもあるような気がする。このからだにしてこのこころありで。ただ、たいしたことないや、と思って、実は致命傷になったりしたら怖いかな。でも一方で、それもまた人生かな、と思ったり。



BACK   NEXT
目次ページ