レジで、よく聞かれる。スーパーにしてもドラッグストアにしても、最近はどこもこうだなーと思う。そのたびに、 「いえ、持ってません。いらないです」 と小さくなりながら答える。べつに縮こまらなくてもいいのかもしれないが、持ってる人が多いと、レジの流れがそうなっているのだろうし、リズムを乱しているようでどことなく申し訳ない気分になるのだ。 たまに「いえ、もってません」のあとに一拍おくと、「じゃ、つくりますね」とかって渡されてしまうことがある。食べ物系のお店が多い。スタンプ10個でひとつただになる、とか。こういうの、無期限ならばなんとかなるのだけれど、けっこうためるの大変なんだよなぁ。カード入れにいくつか入ってるけど、期限までにたまらないことが多い。 すこしまえ化粧品のポイントカードがあった(2000円でシールを1つ貼る、10個シールがたまると商品券がもらえる)のだけれど、あれは期限が1年で、最後のほうは必死でためた記憶がある。シールが2倍になる日をチェックしたり、ちょうど2000円の倍数になるよう計算したり。商品券はあまり充実感なく使ってしまったし、もうポイントカードは作らないようにしようと思ったっけ。 それでも、駅前の古本屋さんのポイントカードはラクだ。持っていても、なくしても、あまり痛痒を感じない軽さ。300円でスタンプ1個、10個たまると割引。古本、というより古雑誌をたまに買うのだが、ゆるゆるとたまり、適当なところで割引にしてもらってそのカードは消える。 そういえば夫は自炊していたころ、八百屋さんのポイントカードを持っており、日々の買い物でポイントをため、お金がないときはそのポイントで買ったりしていたらしいが。どうもわたしは「買い物を必ずその店でする」とは限らないから駄目なのかな。スーパーにせよドラッグストアにせよ、その日の気分や状況で使う場所はころころ変わるので。そういえば化粧品にせよファーストフードにせよ、他の店があるところはポイントがたまりにくい。古本屋は近くには駅前のしかない。そうか、それでか。 あと、あまりマメでないことや、持ち物も一定でない(カード入れをもってないときも多い)こともあるか。……要するにあんまり向いてないのかも。
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