stray notes

氷砂糖

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すべてを手に入れることは、おそらくできないだろうけれど。
2006年05月04日(木)

この日、大学の頃からずっと好きだった作家さんの同人誌を買えた。当時は一部の書店でも買えたのだけれど、いつのまにかその書店での扱いがなくなり、ある巻から先はずっと買えずにいたので、とても久しぶりにそのシリーズの新刊を読めた。

その方の作品は、近年商業誌のほうでも少しずつ見かけるようになり、そちらは普通に購入していた。それらももちろん好きだが、昔から好きだったお話を読めるのは、また違った喜びがあった。

そしてすこしだけ作者さんらしき方と会話もできた。やはり優しい、こまやかな方だなぁ、という印象を受けた。ご本人でなく売り子さんの可能性もあるかな? とも思ったが、似顔絵と雰囲気も似ていたので、おそらくその方だろう、と勝手に思っている。

欠けている巻は在庫切れのようだし、中古店でも滅多に見かけないし、イベントにはたまにしか行けないので、シリーズすべてを手に入れることは、おそらくできないだろうと思う。でも、だから。てもとにある本は、大事に何度も読むと思う。

癒される、という言葉は月並みで申し訳ないけれど、他に適当な言葉が浮かばない。疲れが癒える。こころに栄養がしみとおる。洗われる。出会えてよかったと思う、読むたびにしあわせだと思う。この日の嬉しい気持ちは、しばらく忘れない。



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