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◆ 12人の怒れる男2001年10月23日(火)
今日も、調子はもうひとつ。ノドがガラガラ。今日はこれといったこともなかったので、きのう観たビデオのハナシでも。
ワタシは、普段近所のツタヤをよく利用するんですけど、あんまりビデオって借りたことはないんです。CDが多いので。でも、今回は、会員証の更新とやらで、1回分サービスしてくれるのだとか。どうせなので、ビデオを貸してもらうことにします。で、今回借りたのが「12人の怒れる男」というわけです。
「12人の怒れる男」というのは、アメリカの陪審員のお話。ご存じのように、アメリカの裁判には、陪審員という制度がありまして、刑事事件では(お金を払えという民事事件ではなく、懲役何年とか、死刑だとかいうヤツ)有罪か、無罪かを、この陪審員が判断します。陪審員は、普通の市民の人がやります。これが12人。この映画では、この12人が、カンカンガクガクの議論の末、有罪か、無罪かの結論を出すというものです。だから、ほとんどの場面が、ひとつの部屋の中で進んでいくという、ある意味すごい映画です(笑)。昔の映画のリメイクだそうですね。
さて、映画の方ですが、議論の進んでいくときの迫力がすばらしい。この12人の陪審員は、人種、宗教共に、さまざまな人が集まっており、とてもアメリカ的。そんなさまざまな人たちが、最終的にはそれぞれ真面目にやり合う、というのが、観ていて面白いです。いろいろ言われている陪審員制ですが、こんなだったら、いいのだろうなあ。
見ていて思ったんですけど、この映画、ミステリー小説のような雰囲気もあります。話が進むうちに、だんだん謎が明らかになっていく(実際は、この映画では、だんだん「謎」になっていくのですが・・・)。ミステリー小説のカテゴリーに、「安楽椅子探偵もの」というものがあります。アームチェア・ディテクティブ。探偵本人は現場などを捜査せず、安楽椅子に座ったままで、資料、証言から犯人を当ててしまうという、いわゆる名探偵ですね。ミステリーの中でも、いわゆる「本格」と言われ、人気のあるものです。これに似た感じ。よくよく見てみると、この安楽椅子探偵の定義、裁判官の仕事の定義と、よく似てますねえ。
そんなわけで、楽しい映画でした。裁判に興味がなくても、上質のミステリーとして楽しめると思います。オススメです。
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