仔猫と箱庭の収容所



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水色瞳の王子様


いつかあたしは
物語のヒロインに成れるって信じてた。

バカでも頭が良くても女の子だったら誰でも憧れる。


でもあたしには
王子様はもう来ないの。

王子様は行ってしまった。
あたしを通り過ごして違う処へ。

さようなら
寂しいけれどあたしは眠り続けるわ。

王子様の優しいキスも知らずに眠り続ける。

今の時代ぢゃ誰も迎えになんて来てくれないの。
自分から進んで行かなきゃ。ね



2003年09月16日(火)

*仔猫と箱庭* 弥甫

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