仔猫と箱庭の収容所



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あたしの赤い靴


勝手に踊り始める赤い靴。


昼も夜も,雨の日も風の日も
ずっと踊り続ける。


天使は冷たく言う
「お前は永遠に踊り続けるのだ」


あたしは疲れ果てた挙げ句
とうとう首切り役人の所に行って言う。
「どうぞこの赤い靴を私の足ごと切って下さい」


少女の儚い頼みは叶ったのかしら。


あたしの赤い靴は踊りだす前かしら??
それとももう踊り出して少女の様に疲れてしまった??


誰もが主人公だから。



2003年10月31日(金)

*仔猫と箱庭* 弥甫

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