埃まみれのノートブック
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2002年03月23日(土) 「普通」って何ですか?

自分が「普通」じゃないと思い始めたのはいつのことだったろう。

私は誰かを傷つけた訳でもなく、
逆に他人によってボロボロにされていただけだったのに。

なのに周りの目は好奇と偽善的な同情だった。

誰もが私を「普通」として扱ってくれなかったから
私は自分が「異常」なのだと認めるしかなかった。
あの当時の私が「異常」だったら、今の子たちなんてどうなっちゃうの?


けれど私は「普通」に憧れた。
普通の女の子みたいに恋をして部活に励んで
友達と楽しく語り合って。
そんなささやかな願いも叶わなかった。

学校の帰り道、楽しく大声を上げて笑う同世代の子たちを
横目で寂しく眺めながら歩いたのがつい昨日のことみたい。

そもそも「普通」って何なの?
何が「普通」なの?
「普通」が全て正しくて、皆と一緒ならOKなの?


田舎では、いやこの日本では出る杭は打たれる、私はまさにピッタリの「出る杭」
だったんだろう。
奴らの捌け口にはピッタリの、打ってつけの存在だった。

「私は普通なのに!皆と同じ普通の女の子なのに!」
いつも心の中で叫んでた。

何の態度も変えず昔と同じ様に優しく接してくれたのは
幼なじみだけだった。

あの子が居なかったら、多分私は今この世に居なかった。

何でこんなこと思い出しちゃうんだろう。
もう胸の奥に仕舞った筈なのに・・
春になるといつも、胸がとても痛くなる・・・。


Ira

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