とどのお昼寝

2003年07月29日(火) 遠い朝

子供の頃・・・最近昔のことを思い出す。
思い出したい事も、思い出したくない事も。

私の家は本屋をしていた。
小さい頃は店にあった漫画を寝床に持っていって読んでいたものだ。

「ドカベン」「ちかいの魔球」「男どあほう甲子園」などなどプロ野球選手になるのが夢だった私は野球漫画をよく読んでいたものだった。

親父は毎朝近くの町へ本を取りに行っていた。
雨の日も、風の日も、雪の日も。
私は長男だったから本屋を継ぐのがあたりまえと思っていた。

あの日の朝に戻れたなら、あの時からもう一度やり直せたなら。
そう思っても仕方のないことだけど今でも親父が死んだ朝の事を思い出す。

病院へ向かうタクシーから見た運転席までつぶれてた車。
包帯だらけでミイラ男みたいだった父。
ニュースで流れた父の名前。

遠い遠い昔の話です。

私のよく行く場所の家族たちもいつかはこんなふうに思い出せる日がくるのだろうか?

それには長い長い時間が必要なのだと思うけれど・・・。

私は元気です。
みんなも元気ですか?


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