ひとりごと日記
昔からひとりごとの声がデカすぎると周りに迷惑掛けてます。

2001年07月08日(日) 嫁ぐ日

またまたネコ話。
家の大人ネコ3匹のうち、一匹のメス(きんちゃん)が、ここ1ヶ月くらい、家に居ない。
最初はかなり捜した。車に轢かれたか、田んぼに落ちたかと。

どうやら、近所のイラク大統領フセイン似のボスネコの所へ、お嫁に行ったらしい。
3匹の子猫たちを捨てて。

なんだ、そうだったのか。そうと知っていれば、花嫁道具の一つや二つ、持たせてやりたかった。
ネコ缶、ノミとりシャンプー、トイレ用の砂などを、中身の見える花嫁用荷物運搬車(名古屋にはあるんです)に積んで、ご近所披露。
近所のネコたちもよんで、「またたび」嗅ぎ放題の酒池肉林。子どもたちに、尻尾を持ち上げられて、バージンロードを歩く、きんちゃん。
友人代表でスピーチ、くらいしたのになぁ。花束贈呈の時、母は、涙をこらえられるだろうか。
末永く幸せにしてもらえよ。
だけど、よく考えたら、きんちゃんは、人間でいうとまだ20歳そこそこ、フセインは、60歳過ぎ。
ひよっとして、きんちゃん、財産狙い走ったか?

このフセイン、近所でも有名な悪ネコ。これまでも被害にあった飼い猫達の多いこと。
昔いた我が家のオスネコたちとも、しょっちゅうケンカ。生傷の絶えなかった我が家のネコたち、そして、ケンカの後は、ひっくり返った台所の鍋、破れた襖、苦し紛れの脱糞と、散々だった。
「この前、道路で轢かれたよ」とか近所のおばさん達による、死亡説が何度も流れたのだが、その都度、生きていた不死身ネコなのである。うーん、きんちゃんも遊ばれてるんじゃないかしら。?

そんな心配をよそに、幸せなのか、ぜんぜん家には帰ってこない。

ところが、時々、朝ご飯を食べに実家へ帰ってくる。どうした?ケンカでもしたか?
「私、実家に帰らせて頂きます」

やはり花嫁道具を持たせてやらなかったせいで、追い出されたのか?
それとも、暴力でも振るわれたのか?浮気されたのか?。
母いわく、「せっかく来たのだから、もっとゆっくりしていき」というが、きんちゃんはすでに、この家では、落ち着かない様子なのだ。「いえ、嫁いだ身ですから」と、背中を震わせながら帰っていく。

きんちゃん、辛かったらいつでも戻ってきていいぞ。子どもたちもいるし。
しかし、嫁がれた家も、大変だろうなぁ。一体あそこの家には、何匹のお妾さんが住み着いているんだろう。




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