ひとりごと日記
昔からひとりごとの声がデカすぎると周りに迷惑掛けてます。

2001年11月16日(金) たこ焼き。

今の所に引っ越して10年とすこし。
会社まで14キロに50分近くかかる。

帰り道、腹が減ったときよく寄る「たこ焼き屋」さん。
あじいさんとおばあさんがやっている。

名古屋に来るまで、関西育ちの私は、たこやきといえばソース味だと思っていた。
タルタルのソースの上に鰹節がうねって、青海苔がかかってる。
それ以外のたこやきなんか存在しないと思っていた。

ところが、10数年前、名古屋に来て屋台ではじめて、たこやきを買ったときの衝撃はいまだよく覚えている。

「おじさんたこ焼き一つ」
「はいよ。○○○円ね」

プレートの上に行儀よく並んだ丸い頭を回転させながら、棒ですくって、船に乗せてくれる。
ここまでは同じ。関西だとこの上にソースを塗って、鰹節かけて…
当然そうなると信じていた私にとって、あの丸いたこ焼きが、頭の部分に何も塗られずに、ハゲ状態のまま、
「はい!」と渡された時は、「なんやこれ!」もんの衝撃だった。

たこ焼きを渡された後、しばし呆然と立ち尽くし、屋台の上をあっちこっち見渡し、「あっそうだ、ソースは各自で袋入りの物を取るんだ」と思い、袋入りソースを捜した。しかし、
「ないっ、ないぞ、ソースがない、鰹節もない、赤いしょうがもない。」
あんまりキョロキョロその場に立ち尽くしていた私に気づいたおじさんが、「にいちゃんそれしょうゆ味だよ。」と教えてくれた。
伝説の「明石焼き」に似たその姿、丸いはげ頭から湯気なんか出ていて、「おまえ、おこっとんのか?」と問いただしたくなる「しょうゆ味」のたこ焼き。

はじめて口にした時は、「マズイ」と思い、ソース味のたこ焼きを求めて、自転車で市内を駆け回ったこともある。
だけど、慣れとは恐いもんで、これだけ長く住んでいると、このしょうゆ味のたこ焼きもなかなかいけると思えるようになるばかりか、無性に食べたくなる時があるから不思議だね。

で、その帰りの道のおじいさんのたこ焼き屋。ひと船300円税込。
しょうゆ、ソース、しょうゆマヨネーズ、ソースマヨネーズの4種類。
買うといっいも、おばあさんの手作りの、白菜付けの漬物がサービスでついてくるのである。
夏はきゅうりの漬物だったりする。しかも、こんなにサービスして大丈夫?ってくらいの料。
でもって、この漬物が、たこ焼きに負けず劣らずうまいんだなぁ。
だけど、夜の7時にはもう売り切れてるか、閉店。冬はもう少し早いから、食べたい時には、なかなか食べれないんだなあ。
まあ、二人とも元気に無理せず、長く売ってね、美味しいたこ焼き!。




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