5月5日PM1:20 胃の下の部分、右側に痛み。午前の畑仕事が効いたのか、昼からビールなんて飲むんじゃなかった。 おとなしく昼寝でもするか。
ところが、痛みがだんだんひどくなる。寝るなんて不可能。 顔が白いよ。奥さんの言葉。 胃腸薬を飲んで様子をみる。20分後、痛み倍増。やばい感じ。明日友人の結婚式で東京まで行かなくてはならない。
休日の病院へ電話。幸い当直には内科の先生が居た。奥さんの運転で病院へ連れて行ってもらう。車の振動がやけに痛い。 この時、すでにマトモな姿勢では歩けなかった。 待合室のソファへ倒れこむ。体を丸めていないと耐えられない痛み。 脂汗が出てくる。 痛風の時、この世にこんな痛みがあるのか!と思ったけど、今回の痛みは痛風の痛みなんか比ではない鼻くそ状態。 痛みの部分が少し広がる。 診察室。当直の若い先生。 研修医で休日のバイトかぁ。 最初の印象がコレ。 脈拍、血圧、触診。もうだめ。同じ態勢では居られないくらい痛む。 血圧80の110。これは私にとっては少し高い。低血圧症の私にしては。
なんだか今度はマズイかも。相当マズそうな雰囲気。もしかして腸あるいは、十二指腸、肝臓のどれかが肥大して出血してるかも‥。そういえばなんだかお腹が張ってきた。盲腸のあたりまで痛み始める。 最悪、盲腸であってくれ!。場所が全然違うのに。
先生早くこの痛みなんとかしてくれ!。
エコーの検査をするという。胆石じゃないってば!。絶対違う。 看護婦さんが車椅子を用意してくれるが、座れない。座ると痛む。廊下の壁にすがるようにして、15メートル進むのに相当時間がかかる。好からぬ不安が脳裏をかすめる。 入院、手術‥そして‥。 少しだけ大げさではなく死というものを意識する。まずい、これから忙しくなるのにみんなに迷惑掛けちまう。おふくろにはなんと申し開きしよう‥。 真剣それほど痛い。 エコー検査。息なんか止めてじっとしてられるか!まっすぐ仰向けにさえ寝れないのに。
時間をかけて先生が見ている。大丈夫かよ先生。 まさに地獄の上。ようやく終ったころ便所に行きたくなる。もち下痢。 看護婦さんがドアのところまでやってきて、小水を取ってくれといい、ドアの下からカップを差し込もうとする(^^;) そんなこともっと早く言えっつうの。下から入らないので上から投げて。 検尿カップが空から降ってきた。ったくどうなってんだこの病院は(^^;)
トイレを出て治療室へ戻る。肩に筋肉注射。 「腸の動きが活発すぎます。コウシンしています。だから薬で抑えます。」 これが第一段階の説明。って事はさっき胃腸薬飲んだのは逆効果だったか。 「もう少し詳しい検査が必要ですが、もっとも怖いのは胃からの出血です。それを抑える薬を点滴します。」 可能性の問題。 肩に打たれた注射が即効性があったのか痛みが薄らぐ。 副作用で喉が渇きだす。視界がチカチカする。 左腕に相当痛い点滴液。 持続点滴。「痛みが引くまで入れ続けます。」 時刻は4:30。
「これで痛みが引かなかったらどうなるんです?」 そう聞く私に先生は困ったようにニコリと笑って‥「どうしましょうねぇ」。
‥あっあのなぁホンキで困った顔するなってば!。
最後の患者となった私のまわりを先生ウロウロ。 6:00、2本目の点滴。 先生も看護婦さんも、もう帰りたそう。 入院施設のある病院なのでこのまま入院させたそうな看護婦さん。 に対し、さっきから私に近づいて来ては、そうっと点滴のペースを何気に早めている先生。液が入る部分の腕が痛いんですけど‥。 7:30のこり100ccになったところで、先生、遂に点滴を腕から抜く。 「大丈夫ですか?」 「ええ。おかげさまで何とか。」なぜにこんなところで気を使う私(^^;)。 まあとりあえず痛みが引いて、明日東京までいければいいや。
現在5/7。本当はまだ時折、少しヂクヂクと痛む‥
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