先週の話だが、奈良の長谷寺へ出かけた。 とても暖かくて穏やかな、いい日だった。 やっばり独りよりは二人がいい。 今年も、穏やかに平凡に過ぎますように。 そして、どこかへ辿りつけますように。それが自分が望んでいる場所なら 最高ですが…
昨日は誕生日だったようだ。 花を代え、オヤジに酒を母にリンゴを、おじいちゃんおばあちゃんには、饅頭を 供えた。喜んでくれるかな。こんな事しか、感謝の気持ちを形にはできない。
メール 学生時代の彼女から、友人から、そして大切な人から。 覚えててくれてありがとう。
この歳になると、本人すら覚えいない時もあるのだから。 ただ、それは生んでくれた人に悪い。悪すぎる。 周りにいる家族は、すっかり忘れている人も居るようだ。 それはいい。忘れてくれている方が、後で思い出されるよりいい。 独りで誕生日を、祈りをささげて過ごした。穏やかなご生誕の日だ。 外は北風か強く寒い。
生まれた朝はとても寒く雪が降ってたと、母に教えてもらった。 祖父があわてて、俺のために新しい火鉢を買ってきたとのだ。 その火鉢は、父と母が2度目の引越しをする時まで現役だった。 たぶん、生まれた家を売っていなければ、今も現役だったかもしれない。 朱色の火鉢。
祖父はそこの火でよく、キセル煙草に火をつけて、三口吸ってはポンポンと 火種を落としていた。
不思議に小さな頃の記憶は鮮明に覚えている。
やれやれ、そういう歳になってきたか。
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