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umityanの日記 DiaryINDEX|past|will
久々に、快晴のよい天気。家で仕事をするにはもったいない。おまけに土曜日だ。この陽気に、つい誘われて海を見に行った。今住んでいるところは平野なので、海まで行くには1時間ちょっとのドライブが必要だ。やけに車が多いと思ったら、家族連れやら、カップルやらで一杯。皆、気持ちは一緒なんだと変に納得した。僕は海のすぐ近くで育ったので、海は見すぎるほど見てきた。ただ、何度見ても、一度も飽きたことがない。やはり、海は生命の源であり、母なる存在だからであろうか。やさしく何かを語り、心を癒してくれる海。そんな海の中に海中レストランがある。14−15メーターはあろうかと思われる、ゆらゆら揺れる長い桟橋を渡らねばならない。太い縄で海底に固定されている。何だか酒に酔ったみたいな気分になる。いけない、いけない。海に落ち込んだら大変だ。いくら水泳が達者とはいえ、まだ寒い冬の海だ。僕の心臓もいてつくに違いない。そうこう考えながら歩いていると、やがてレストランの入り口にたどり着く。地階に案内された。こぎれいな座敷があり、ふと、壁に埋め込まれたガラスの窓を見ると、外は海だ。ワカメが縁に付着している。時々、変わった魚が横切っていく。「あれ、何の魚?」「わからない」。うんん、なかなかしゃれている。まさに海中レストランだ。僕はイカ御膳に、うに飯をつけた。昼間からビールは不謹慎。ウーロン茶にした。生きたイカが足を動かしている。透き通ったイカの身は最高だ。甘くて、こりこりした舌触りはなんとも言えない。。ぺろりと平らげた。午後の2時近くだったが、店内は労若男女でにぎわっていた。ここはまさに娑婆世界から隔絶された別天地。不景気もリストラも円安も金融不安もない。あるのは母なる海と、そこで、栄養を補給されている赤ちゃんたちだ。海中レストランは、まさに母のおっぱいみたいなもの。ふうーーっと、そう考えてしまった。あああ、ぼくもまだアダルトチルドレンの域を脱していないようだ。
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