umityanの日記
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2005年06月21日(火) 雨と涙とため息と。

当地では、ほぼ、田植えが終わりつつある。ただ、悲しいかな。雨が降らない。地域によっては、田んぼにひび割れが生じているところもあるそうな。雨って、降りすぎると迷惑だし、降らないと、雨乞いをしたくなる。人間の気も移り気だが、自然もまたそうである。

僕は雨が好きだ。六月の雨は特にそうである。ジャージャーと降ったり、しとしとと降る雨を見ながら、物思いにふけるのに好都合だからである。昔は、喫茶店の窓から、外降る雨をよく眺めていた。ため息をつきながら、一杯のコーヒーで何時間もねばっていた。他人から見れば失恋でもした可愛そうな男に見えただろう。その本心は??。実は、美しいアルバイト女学生のご寵愛を得んがためだったと言えば、僕も若かったぜ。涙ぐましい努力に涙が出るぜ。ということになるか?。こんな、やるせない、けだるい、悶々とした日々が僕の青春だったわけだ。時がゆるやかに流れた。

今や、喫茶店も少なくなった。たまたま見つけた喫茶店に、喪黒福造みたいな中年の男が、にんまりしながら座っていると、気味悪がられ、怪訝な顔をされるのが落ち。もはや時代は変わったんだ。仕方がない。それでも、時々は馴染みの喫茶店で、コーヒーをすすりながら、外を眺めてはポカーンとしている。雨が降っていると、なおさら、そうしていたい。

何故だろう?と考えてみた。きっと、雨粒の一粒、一粒が過去に流した涙の一こま、一こまを演出するからに違いない。又、雨音は人生を振り返るときのBGMみたいなものだ。かんかん照りのなかでは、現実の不快さが先に立ってしまう。人間の心もデリケートというか、複雑と言うか、現金というか、掴みがたいものだ。

なにはともあれ、今、こちらでは切に雨が欲しい。僕の心も雨を待っている。
泣きたいわけではない。ただ、静かに思いを馳せたい。若い時とは違い、それが今の本心だ。



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