umityanの日記
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| 2013年11月01日(金) |
ネズミ君顛末記(1) |
いよいよ11月の声を聞いた。早いものだ。今日もすこぶる良い天気。暑くもなく寒くもない。昔は冬の季節が好きだったが、今は春や秋が良い。春は「春の小川」。秋は「赤とんぼ」だ。僕の心は童謡の歌に動揺している。おっと、これは食えないだじゃれか?。
ところで、一昨日のネズミ男君、誕生日の顛末を記しておこう。所定の時刻に四人揃った。主役はネズミ男君、それに、のび太君、ジャイアンの僕、店のマスターこと、キツツキ男君である。シズカちゃんは、ちょっと遅れて到着した。刺繍を施した白っぽい衣服に身を包んでいた。さながらおひな様のごとし。マスターが差し入れたシャンパンで乾杯だ。空きっ腹だったので、これは効いた。度数は12〜13度はあるだろう。
続いて、シズカちゃん持参のワインで再度乾杯。主役のネズミ君は、「ポッ」と顔を赤らめ控え気味。ぐいぐいグラスを運ぶのは僕たちだけだ。つまみは、豚足。これは旨かった。あとは鍋物。その他こまごまで、最後は、そーめんチャンプルで締めくくった。人の誕生日にあやかって飲むのも、いいものだ。僕たちは既に酩酊半ば。シズカちゃんは、ノンアルコールに徹した。
二次会は、シズカちゃんが運転する車に便乗した。彼女が勤める、ソフィアローレン諷ママがいる店へ直行だ。のび太君は所用で退散した。この店は一階が画廊で、二階がラウンジ風スナック。連絡がいっていたとみえ、既にママとオリーブちゃんが待機していた。客はまだいなかった。
椅子に腰掛けると、ママが奥の部屋から、大きな紙包みをもってきた。なにかと思えば、ネズミ君へのプレゼントだった。ネズミ君はにっこり笑って、「開けていい」と聞くと、ママはにつこりほほえんで、「いいわよ」と。ネズミ君は震える手(これはちょっと大袈裟か?)で、包装紙をほどいた。な、な、なんと、中から、今から着れる冬のジャンパー。
僕は驚いた。な、な、なんでまたあーーー。僕は言ったことよ。「ママちゃん、僕の誕生日には何もなかったよ」って。ママの返事が憎らしい。「あなた、誕生日の日に来なかったじゃない」。うんん、これには返す言葉がなかった。
ネズミ君は細い目を更に細めて、「おいら、今度の旅行の時にこれを着ていこうーー。着るものがなくて、買いたいと思っていたんよ。有り難う」と、感謝の言葉を述べた。買いたいとは思っていたが、男一人で買いに行くのも、照れくさいし、様にならない。以前、シズカちゃんが、「私が一緒に行こうか」と言っていたが、彼は照れ笑いをするだけ。情けない。
ここで再び、ワインを一本所望。再々再の乾杯だ。気を良くした僕たちはカラオケタイムに突入。まず最初に、僕に歌ってくれと言う。「秋桜」を聞きたいという。既に母を亡くしている彼の気持ちが分かる。僕は快く了承。イントロの場面で、二人して「かあーーーちゃーーーん」とおらんだ。泣けるぜ。
点数は?。70点そこそこ。まあ、僕としては上出来だろう。ママが久しぶりに褒めて暮れた。「随分、うまくなったよ。」って。追い打ちをかけるように、ネズミ君が言った。「力みがなくなったよ」だって。「不愉快だーーー」と思ったが、まああいいか。てなわけで、10数曲は歌ったか?。ネズミ君が歌った「サザンカの宿」が、最高得点85点をたたき出した。これも誕生祝いだぜ。点数が甘い。
ネズミ君が「ジャイアン、踊れよ」と言うので、僕はちと考えた後、オリーブちゃんを指名した。シズカちゃんと踊ろうかと思ったが、ネズミ君の手前もあるし控えた。誰も踊っている姿を見ていない。シズカちゃんは、方向違いのディスプレーを見ていた。うんん、女心は複雑だ。これは考えすぎか?。
後は焼酎をくらい、カラオケを消化した頃、別の客が数人やってきた。頃も良く僕たちは礼述べて、退散することにした。「乗りかかった船だ。次へ行こう」ということになり、タクシーを手配してもらった。まだまだ話しは続くが、紙面が長くなるので、いったんここで、中締めだ。
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