詩。
ゆあ



 夕方。

部活も終わり
玄関に向かう

無意識のうちに目で追う あの人が
下駄箱を背に立ってた


勇気を出して
ばいばい を
言おうと思っていた あたしに

彼は 言った

一緒に帰ろ


無意識のうちに
あたしの右手が右頬を つねる


驚きを隠せず

頷くことしか出来ない あたしに


彼は 右手を差し出した

2002年04月21日(日)
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