日記癖・全
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今日はやはり「ジパングボーイ」について書かねばなるまい あがた森魚の『日本少年』を十三年ぶりに買って聞いた 鈴木翁二の絵によるLPジャケットがCDサイズになって魅力半減だけど中身の音楽は色褪せない 感激した 現代文明とそのテクノロジーを信用していない田原だけど 音楽のCD化には万歳を叫ぶしかない(あと日本語ワープロの出現にも) 十三年前聞こえてこなかった音まで耳にすることができるこの喜び 『日本少年』 あがた森魚 落ち着いてライナーを見ると当時 高校二年生の田原君 はそれと知らない立派なメンバーが参加していたことに驚く プロデューサーの細野晴臣を筆頭にムーンライダース・矢野顕子 コーラスで大貫妙子・山下達郎 田原のその後の十年間(そしてこれからも)の音楽遍歴の基調はここに決定されたというわけだ 今や同名異雑誌になった雑誌「宝島」の広告を見て予約して付録の地図を貰ったのを覚えている S藤H子さんとそれをいっしょに眺めた ライナーによるとLP版の発売は1976 年1月25日とのこと なんとその前日にそれを入手する因縁 すごい音楽をそれとは知らず聞いていたんだな ちなみにLP版は高校のクラスメイトのF島さんに売った 彼女もおそらく名字なんか変わったことだろう 「洋蔵爺の愛犬は良く睡る。睡る事が生きて居る人への饗だから。/北の磯辺に生きる事が全てだとしたら、七つの海溝を巡る事は何だらう。船乗りに成れ無くて詩人になつた男が、ペン軸に託した夢なんて何だつたんだろう。人生の皺だ。豆の皺だ。/海に蹴散らした波路何ぞを、丸で武勇伝の如く語る意味すら識ら無い月の輪人よ、御前等の生き様を愛そう。/ペン軸で地球を制覇したと信じる皺人何ぞを信じまい 人も獣も愛を放つ刻は哀しひだろう。哀ければ」
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