日記癖・全
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1989年02月05日(日) 勝大丈夫舟

寝食を忘れて「勝海舟」してしまった 貧乏も構わず勉強が好きで大義の前には自分をなくせる人間の時代というものが本当にあったんだろうなあ あんまり長いこと平和が続くと 金に執着して安楽を貪り我利我利の人間が偉い世の中になる 視野を広く持ちかつ足元が揺らがないというのは 難しい ああそう今の座右の書はもちろん「徒然草」です 目耳手は自由で体の芯がぶれないということでは兼好法師も勝海舟も同じだな
 『勝海舟(一)黒船渡来』 子母沢寛 田原はこうみえても大学入学当初のアンケートで座右の書はとの質問に「氷川清話」と書いた男である 東洋文庫の「夢酔独言」だって読んだ そういう人間にこの本が面白からぬはずがない 子母沢さんの文章もたいそう腰が入っている ああこの泰平の世の中よ? 何もしないまま朽ちていくわけ?小金稼いで


20020816


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