日記癖・全
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1989年02月24日(金) 勝大丈夫舟 明治新政

大喪の礼当日 東京はかなりの冷え込み 十時過ぎ目覚め布団の中ラジオ観覧しながら「勝海舟」読書 外国からの弔問客は世界歴史上最高の人数とか 百年で国家的立場が逆転したのか 二時前観覧を止め読書に専念 時代の余韻というものがあるなら徳川時代のそれはどこまで続いたのだろう あるいは続いていくのだろう ちょっと極端な話だが実はまだ我々は家康の時代に生きているのかもしれない そうして昭和の余韻は続く
 『勝海舟(六)明治新政』 尾崎秀樹さんの解説によればこの作品は昭和十六年十月から昭和二十一年にかけて書かれたものらしい 子母沢さんの密かな反戦行為だったのかもしれないなと読みながら思った 無血開城に成功した海舟の尽力はそれから七十数年で水泡に帰したわけだから 今海舟が生きて今日のこの日を迎えたならどんな役職にあろうと仮病を使って布団でごろ寝してるんじゃないか なんて馬鹿なことを考えた


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