風の行方...深真珠

 

 

自作の詩 - 2001年08月07日(火)

この心の揺らぎは私を暗い部屋の隅に追いやって
たどりつくべき場所を探している
傷だらけの指先はもう痛みすら感じなくなって
それでもあなたを求めている

にぎわう街の通り道は灰色の煙に覆われていて
病んでいることを忘れるほどに
夢を見る者達に夢を与えている
その日暮らしの雄の体は甘い花にとびついて
食べられていることも知らず
ただ欲望のみを吐き出すばかり・・・

この心の揺らぎは私は私にもっと近づいて
自己の在り方を探している
虚ろな意識はもう誰の目にも触れられなくて
麻薬ばかりを求めている

使い捨ての雄の体には生の証もなく
脈を打つのも忘れて
ただ言葉だけを・・・この想いだけは・・・

この心の揺らぎだけはあの日の約束を守って
永遠に揺らぎ続けるだろう
憂鬱な瞳は真実を見ることもなく
儚い眠りに沈んでいく


...




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