私はいつも死ぬ事ばかり考えていました。
実際に手首を切ったり、服薬自殺を図ったりして 家族を困らせてばかりでした。
生まれてきたことさえも恨んでいたくらい。
母が死に、気がついたら私の中の「自殺願望」が消えていました。 ウツウツしている時間さえもないのだ。
「きっとお母さんが身をもってあんたを救ってくれたのかも しれないね」と姉がぽつり。
遺影を見るたびに、まだ涙は止まらない。
私が出かける度に必ず「行ってらっしゃい」と見送ってくれたお母さん。 帰ってくれば小走りで笑顔で迎えてくれたお母さん。
深夜、仕事の差し入れにコーヒーを入れると身震いをして 喜んでくれたお母さん。
誰よりも誰よりも、私をこっそりと自慢してくれ、絵を愛してくれたお母さん。
もう、あなたの命が一年もたない事を知り 「今まで親不孝してごめんなさい」と泣いて謝ると 「バカだね。何泣いてるの? 私はあんたが悪い子だなんて一度も思った事もないよ」と やさしくなだめてくれたお母さん。
信じたくないけど、お母さんはもうこの世にいません。 どれだけ泣いても悔やんでも帰ってきません。
そんな中、今年も誕生日を迎えました。
生きているうちは恥ずかしかったし、生きている事が 苦痛だったので言えなかったけど
「生んでくれてありがとう。 あなたの娘に生まれてよかった」
今は素直に、母に伝えられました。
母の分も一生懸命に生きます。
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しばらくは、母との思い出にふける日記になりそうです。 それをご理解した上で読んでいただけると幸いです。
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