ココロモヨウ
dokin



 消えない記憶

例えば想像してみる。
もし、気持に任せてあの家を訪ねたら、
記憶の隅っこにいる人はどんな顔をするだろう。
私の声を聴いてオートロックをすんなりと開けるだろうか。
それとも戸惑って長い沈黙があるのか、
それとも新しい誰かが出て私はピンポンダッシュ犯になるのか。

でも、何年経っても愛を語り合ったあの場所を忘れない。
部屋の間取りや置いてある物、行き方や電車の線
どれも鮮明に色付きで匂いまで覚えている。

私はココロのどこかで逢いたがっているんだろうか。
過去を思い出して、その過去を現在(いま)に繋げようとするのは
現在(いま)が幸せじゃないから?
そうなの?どうなの?現在(いま)の私よ・・・




2002年10月19日(土)
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