キーワードは《みかん絵日記》のチャボです、どうも。
みなさん、こんばんは。

たまには、オヤジくさい昔話でも。
《しょっちゅうじゃん》とか言うﾂｯｺﾐは、悪いがﾉｼ付けて返送ﾖﾛｼｸv
‥‥。

某合宿での話。
市の施設を使っての合宿でございます。
1フロアを宿泊用として、市内・市街の人に貸し出している施設。
外国人の利用者を、何度か見かけたことがある。
ンで、和風の大部屋が1つと、10個近くの洋風の2〜3人部屋。
その合宿では、大部屋に女子を一まとめにぶち込んで、他の部屋を男子に割り当て。
‥‥ほら、参加者は子どもとは言え、小学生から高大生までいたから。

ほいで、活動を終えて、ルームメイトが《ちょっと遊んでくるわー》と出て行き、
疲れていた俺は彼を見送るだけ見送って、とっとと風呂に入って1人で寝ていたのさ。
当時は中学生だったから、はしゃげばすぐ疲れたのさ‥‥ふっv
ルームメイトがいつ戻ってきてもイイように、部屋の扉は開けっ放しにしてた。



‥‥ふと気付くと、布団を引っ張られている感触がした。
肌寒かったから、いつの間にかずり落ちていた布団を引っ張った。



‥‥違和感を感じる。
ナンだ‥‥布団って、こんなに重かったか‥‥? って感じかな。
もう一度、引っ張ってみる。
‥‥おかしい。
ナニか、重しでもあるんだろーか‥‥?



枕元にある備え付けラジオの時計を見ると、3時すぎたくらいだったかな。
起き上がって、ベッドの足元を見てみる。



‥‥えーっと‥‥。
‥‥ナンか、ｵﾆｬﾆｮｺが1人、俺のベッドに寄りかかって寝てるんですが‥‥?
取り敢えず、何事かと聞こうかと思って、問答無用に叩き起こすわけですよ。



《‥‥ナニやってんの?》
《うん、眠れないから、さると話に来たんだけどね》
《起こして構わないのに》
《うん。でも、すっごいしあわせそうな寝顔だったから、起こせなかったんだ》
《そっちのベッド、空いてるだろ。ナンもそんなとこで寒そうにうずくまってなくてもイイのに》
《でも、ルームメイトがいるでしょ。いつ戻ってくるか分からなかったから》



さすがにドキッとしたねー。
まさか《しあわせそう》とまで言われるほど寝顔を見られたことなんか無かったからな!!
だって、中学生だよっ!?
生意気にも一人称が《俺》に変わりつつあった頃だし、
合宿には年下も参加してたから、より《おにーさん》としての自負はあったし、
ナニより、年下のｵﾆｬﾆｮｺから寝顔を評されるなんて、夢にも思わなかったからな!!

で、起きちまったもんはしょーがない。
彼女はナンか話をしたいらしい。
まぁ、そんなわけで、ﾃｷﾄｰに話していたのさ。

《まさか‥‥ンなじっくりと寝顔見てたのか?》
《んー‥‥そんなに長くってワケじゃないけど。どんな夢見てンのかなーって思った》

‥‥とか、まぁ、ﾎﾝﾄｰにﾃｷﾄｰだなって感じのことを話して。
フォークソングの話になって、その振りを教えてやることになって、いったん部屋を出たり。
そうこうして‥‥5時? 6時?
明るくなって、みんなが起きてくるまでに、女部屋に帰さなくちゃなと思って、
他の女の子が寝てる大部屋まで彼女をきちんと送り届けた。
俺は部屋の中まで入るわけに行かず――

《暗いから気を付けろよ。他の子を踏まずに布団に入るんだぞ》
《ん、ありがと》

そう言って部屋に戻っていく彼女を見送って、大部屋の引き戸を閉めた。



みかんとは、そーゆーｶﾝｹｲだったのよっ。
忘れられない思い出。
時は過ぎて、何人かのｵﾆｬﾆｮｺと恋人付き合いはしてきたけど、
わざわざ寝顔についてのコメントをくれたのは、このバカだけだな‥‥。

たぶん、これからも。

なんか、違うんだよ。
俺について、他のｵﾆｬﾆｮｺとは違うところを見てる。
そういう子。
開き直れば、当時の俺には少なからず恋愛感情があったんだぜっ。
言いたいことを言える――
言われたくないことを言われても受け止められる――
当時の俺にとっては、俺がそう自覚できる数少ない友達だったんだよ‥‥。
周りからの冷やかし（?）もあったせいか、
《運命ってのがあったなら、コイツなのかもな》とまで思ったもん。

‥‥子どもって、単純でイイよね。
‥‥子どもで、単純でいられてよかったよね。





《気が多すぎ》とか言われてもメゲない!!
だって、俺の周りの女は、なぜかイイ女ばっかりナンだもん!!
それこそ、ムダに‥‥な。