留学先での独り言

2002年08月30日(金) 高校のフットボール現場で起きたこと

今日は金曜日で、ほとんどの高校がフットボールの開幕を
迎えた。ぼくが担当するPetal Highも例外でなく、
今日が開幕戦。スタンドはたくさん(本当にたくさん。
学生席は立ち見だった)の人で埋まった。アメリカ人は
本当にフットボールが好きなんだなぁとあらためて実感。

試合うんぬんかんぬんはあまり大したことじゃない。
去年5Aに昇格して初めてのシーズンは全敗だったPetal
Panthersにとって、初勝利を期待したがそれは次回以降
に持ち越しとなった。

注:高校スポーツのデビジョンは2A、3A、4A、5Aとあり
数が大きい方が学校の生徒数が多く、規模がでかい。
すなわち選手層も厚く、レベルも高い。

問題はPetal Highの選手である。なんと3Qの途中に、
まるで申し合わせたように一度に4,5人の選手が
脚をつった。そのうち選手の1人がのちに下半身全体に
痙攣が起き、最後は胃痙攣まで起こした。(救急車は
呼ばなかったが、試合後彼の親がつれて帰ることに)
確かに8月で暑くて湿気もあるからheat exhaustionは
起こりうる。でもこれはどう考えても異常だ。実際ここまで
は14−14で試合は拮抗してたのに、これ以降ずるずると失点
を許して負けた原因となったのである。

試合後、クリニカルインストラクターと話したが、これは
個人の問題でなく、チームの問題であろうと。夏場の
コンディショニング、彼らはきちんと4Q走り通せる体力を
つけてきただろうか、きちんと睡眠をとっただろうか?
栄養面、昨日から試合前まできちんと意義のある食事を
とっているだろうか。ソーダ類を飲んでいないだろうか。
そして試合中、十分に水、パワーレード類を補給してた
だろうか。

アメリカの高校フットボールは、予算の面、バックアップの面
でぼくが体験した日本の大学フットボールと状況が似ているよう
に思う。ぼくにとってはいい経験である。さてこの問題をどう
やったら解決出来るか?と帰りの車の中で考えた。このシーズン
のさなかに。


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