留学先での独り言

2010年05月08日(土) 日本人補習校の数学教育

毎週土曜日は日本人補習校で数学を教えてる。
1週間で唯一日本語をたくさんしゃべる日で、数学をうまく
教えられないもどかしさがある一方で、気分転換にもなっ
ている。もう何年も担当してきたので、おかげで中学レベル
の数学の力が一番あがったのは、自分かも知れないとす
ら思う。もっとも新しいことはやってないので、以前の自分
に近づいただけかも知れないけれど。

週に1度、数時間やるだけ。本来ならとても終えられる量
ではないはずなのに、教科書だけなら終わってしまう。
みんなすべてを理解してるとは思えないけど、それは
日本の学校だってそうだろう。宿題は多いかも、といって
もたかだか数ページで毎週みんなやってきてる。確かに
現地校でも数学をやるから、国語(日本語)とはわけが
違う。それでも週1度の授業で終わってしまう教科書の量
はどうなんだろう。

今日の中学2年生は文字を使って整数に関する証明問題
をやった。ここには高校でやる等差数列の概念もあれば、
極限の概念も入ってくる。2桁の整数を文字(X,Y)であらわ
すと10X+Y、10の位と1の位を入れ替えると10Y+Xになる
のだが、ここでそもそもの位どりを理解説明するために、
10進法と2進法を紹介した。おまけでそれにまつわる簡単な
コンピュータや電卓での計算の話も紹介した。教科書では
2ページもみたない内容を、珍しく2時間強の時間を使って
説明したんだけど、生徒に興味を持ってもらえただろうか。

「今日は進まなかったね」

と生徒に言われたけど、いやここは本当に理解するのが
大変なところなんだよね。計算は慣れれば機械的に出来る
けど、証明は理解して頭をフルに使わないと出来ない。

こういうところで時間をゆっくりかけて生徒の理解を確認したい
けど、時間の都合上、前に進まないといけないところが、
補習校の難しいところかな。


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