「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2014年10月21日(火) 行間

 『トムソーヤの冒険』という本を読んだことがありますか?これは私のクラスの課題図書です。まだ読み始めたばかりなのですが、物語はトーマス.ウェインという男性の幼少時のわんぱく体験をもとにして書かれた小説です。主人公の男の子はトムというおよそ10歳の男の子で、母親が亡くなったためにいとこのおばさんとその二人の子ども達と暮らしています。小さな村で大人も子どもも当時なりの規律正しい生活をする中で、トムは社会の常識にとらわれず周囲の"よい子達"にも惑わされず我が道を歩きます。トムは、度々人々に嘘をついて自分のしたいことを遂行しようとします。
 先日、今まで読んだ部分を題材にしたプレゼンテーションを終えました。ところが、プレゼンのために何度も本を読んでいるうちにトムが義理の弟と対等に愛されない寂しさを抱えて生きていることに気付きました。本のおもて表紙にも裏表紙にも注釈の書かれた幾つかのウェブサイトの中にもそのようなことは書かれていなかったので、私は当初、自分の感じていることは本当だろうかと疑問を持ちました。英文を正しく読めていないかもしれないとか、行間を読めていないのではないかとかいろいろと思いました。しかしやはり、どうしても、トムのわんぱくぶりや大人を困らせようとする行為は彼の心の表れと思えてなりませんでした。それで、そのことをメインにしたプレゼンを終えました。
プレゼンの後、子どもの性質(性格)は最初から決まっているのか環境によるのかという議論になりました。ある人は「同じ兄弟でも性格が違うのだから生まれ持ったもの」と言いました。私は「兄弟には環境の違いがあります。子ども達の性格(性質??)は環境に大きく関わっている」と答えました。もちろん、答えは決まりませんでしたが、興味深い議論ができて楽しく授業を終えました。
 みなさん、私はこの本の行間を読めたのだと思いますか? 


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