「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2015年07月24日(金) 流れに身を任せ

 今日はサイクリングに行きました。思わぬ強風の向かい風に会い、いつもよりも体力を使う中、あることに気づきました。少し困難な状況の中で自転車をこぐときの自分の感情についてです。
 強風に向かって一生懸命ペダルを漕いでいた私。無意識に近い形で考えていたことは「早くゴールにたどり着かねば」ということでした。それはまるで「)実は強い風があまり好きではありませんから)ここから少しでも早く脱出するんだ」という感じで周りの景色を楽しむことが意識になかったのです。
 実は、自転車こぎに関連して似たような感情をもったことが以前にもありました。それはカレッジの友人とゴールデンゲートブリッジを自転車で横断したときのことです。橋の上で、自転車が倒れそうなくらいの強風の中を自転車をこぎましたが、考えていたことは今日と同じように「早く橋の向こう、つまり、ゴールにたどり着かなくちゃ」だったのです。私はそんな自分を当たり前のように思っていたのですが、振り向くと、すぐ後ろを走っているはずの友人は私よりもずっと後ろを走っていました。そんな彼女に私は風が強くて早く走れないんだなと思いました。ところが彼女の理由は違っていたのです。
 「まもさん、後ろから見ててすごく必死に自転車こいでるみたいだったよ」「だってこの強風から早く抜け出したかったんだもん。○○ちゃんは?」「私はのんびり走った。景色見たよ」。彼女の言葉を聞いた途端に、なんてもったいないことをしちゃったんだろう、と思いました。ですから帰りはもちろん橋の上からの美しい景色を堪能しながらゆったりのんびり自転車をこぎました。
 今日の状況も強風の中。私は強風が好きではないので早くゴールにたどり着きたいと思うのは自然なこととも言えますが、風の抵抗に打ち勝つような気持ちで漕いでいると余分に疲れるのです。それで、「風と一緒に走ろう」という気持ちの中でゆっくり漕いでみると、前には進まないのだけど周りを見ることはできるのです。こちらのほうがうんと楽しいんです。ということで、流れに乗るという技は貴重だなーと思った日曜日でした。


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