休息

午前に 其処を出て 少し秋の風の吹く 街を歩き出す

何しようか?

坂の多い道 更々と揺れる秋

軟らかな日差し

映画でもみようか・・・そう言って 映画を見る。

映画が終わると既に 夕刻にちかずき始め

少しづつ 本当に少しづつ 移動する

海沿いの場所は 休日の夕刻らしく人であふれ

他愛の無い 会話をしながら

ビルに沈む夕日を見た

日差しの沈んだ道は 少し寒く

又少し 現実への時間へ 近づく

遠くに見える 都会の夜への プロローグ

ただぼんやりと 穏やかな時間だけが過ぎていく

 非現実的なものなのかもしれないこの時間は

文字だけの世界に慣れ切った watasi達には

とても不思議な時間に思えた



現実への入り口は既に 開けられていたし

2時間あまりの 道は

何を思うわけでもなく 過ぎていく

会話だけがいつもの様に続く

休息の時間がもっと 欲しいような気もしたが

それは・・言わずに

駅に降りた・・・・
2002年10月16日(水)

EGOISTE-やはりエゴーー / EGOISTE